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2009-10年度RI第2630地区
ガバナー 岩本 忠



8月は拡大増強月間です。今月はこれについて努力をすると共に、この意味について考えることにしましよう。


拡大と増強の定義


ロータリーの用語では、「拡大」は新しいクラブを創設すること、「増強」は会員を増やすことという意味です。
クラブの会員は毎年一年ずつ平均年齢を上げ、自然減あるいは人為的経済的な理由による退会があります。これを補うためにも、増強の努力は常にしておかねばなりません。これが必然の増強です。
時の流れは波状にきて、時にさしての苦労が無くても入会者があることがありますが、時勢が変わればやはりロータリアンとなる仲間を求める一層の努力と工夫が必要となります。それが拡大となると、充分に組織的計画的に事を進めて、一段の努力がもとめられます。その点、今、拡大の計画を進めてこられ、あるいは進めておられる方々には、深い敬意を表したいと思います。


量的限界


増強と拡大は、それを際限なく進めてゆけば、数学的には無限に伸びることになります。100年前の草創期のロータリーは少人数でした。それが今日では世界で120万人です。今後、更に伸ばすのでしょうか。これには自ずと良識的な限界があるのではないでしょうか。


ロータリーの発展


私たちは、この仲間組織であるロータリーの発展を望まない会員はいないと思います。しかし、発展は数量的増大のみではありません。仲間の交流充実も各種活動の充実も発展の一つです。今後、この内容の充実に向けた努力が為されることを望みたいと思います。


適正規模

私たちは単に人数を増やすのではなくて、良質で良識ある仲間が必要です。それには各地で都市人口あるいは地方人口にふさわしい適正人数があるはずです。良識を欠いた人集めは、それが度を過ぎると、ロータリーの本分とは別の意図が作用して、最後には、仲間の力関係や集金マシーンの場となるのではないかと心配します。
良識ある適正人数の仲間たちを維持すること、これが拡大増強の基本であってほしいものです。


職種選考


ロータリアンは、その入会選考に当たり、地域の職業集団の代表者として選ばれてきました。選ばれた人たちは、それ故の誇りをもっていました。その為に職業分類があり、選考基準にその職種を代表する人物か否かという項目がありました。その職業分類は次第に細分化され新職種もふえて、この基準はほぼ形骸化されています。
気になることに、最新の『手続き要覧』2007年版をみると、入会選考基準が職種のほかに「その地域で認められた人物」という基準もあげられています。職業上の実績を問わない入会がありうるのです。ロータリーの根本原則である職種選考の基準が危うくなっています。これと職業奉仕や職業倫理とを結び付ける理念はどうなったのでしょうか。


ロータリーのこころ

ここにきて今、会員増強やクラブ拡大の際に、新入会員に求められる最低の条件は、その候補者にロータリアンらしさがあるかということになります。ロータリアンとしての心、超我の、思いやりのこころをもつ優しい人。この様な人たちが未来のロータリーを牽引してくれることを望んでいます。